「塔組みは、木組み。木組みは、木のくせ組み。木のくせ組みは、人組み。人組みは、人の心組み。」

これは、伝統木造建築を支えてきた宮大工に伝わる口伝の一つです。
一本一本の木には、それぞれ違いがあります。育った場所が違えば、強さも、しなりも、使いどころも違う。だからこそ、良い建物をつくるには、木の“くせ”を知り、その特性を生かすことが欠かせません。

そして、この教えが本当に深いのは、話が木だけで終わらないところです。
最後は「人組み」「人の心組み」へとつながっていく。
どれだけ優れた技術や立派な計画があっても、実際に形にするのは人です。
現場を動かすのも人。安全を守るのも人。品質を支えるのも人。
つまり、ものづくりの根っこには、いつも“人と人の組み方”があるのだと思います。

この考え方は、株式会社創成鋼業 の仕事にも重なります。
創成鋼業は、土木工事、シールド掘削、重量鳶、鳶鍛冶、溶接といった専門性の高い仕事を通じて、社会インフラを支えています。こうした現場では、一人の力だけで完結する仕事はほとんどありません。役割の違う人たちが連携し、声を掛け合い、タイミングを合わせ、精度をそろえることで、はじめて高品質な施工が実現します。

創成鋼業が掲げる「物作りは人創りから」という言葉は、まさにこの本質を表しているのではないでしょうか。
良いものをつくる前に、良い人を育てる。
技術を磨くだけでなく、相手を尊重すること、正しく伝えること、支え合うことを大切にする。そうした土台があるからこそ、現場の力は強くなり、仕事の質も上がっていく。創成鋼業の発信からは、そんな姿勢がはっきり伝わってきます。

宮大工の口伝には、こうも続きます。
「人の心組みは、棟梁の工人への思いやり。工人の非を責めず、己れの不徳を思え。」

現代の建設現場にそのまま置き換えても、まったく古びない言葉です。
強い現場は、ただ厳しい現場ではありません。
互いの持ち味を理解し、違いを認め、必要な時に支え合える現場です。
報告しやすい空気、相談しやすい関係、注意すべきことをきちんと伝えられる信頼。そうした“目に見えない組み方”が、安全にも品質にも、そして働く人の誇りにもつながっていきます。

構造物は、鉄や土や機械だけではできません。
最後に形を決めるのは、人です。
だからこそ創成鋼業は、技術の会社であると同時に、人の会社であり続けることが大切なのだと思います。

創成鋼業が目指しているのは、単に施工をこなすことではなく、人を育て、技術を磨き、信頼される仕事を積み重ねていくこと。
その歩みは、まさに「人組み」「心組み」を大切にする姿勢そのものです。
社会インフラを支える現場の最前線で、これからも創成鋼業は、人の力を組み、未来を形にしていきます。