はじめに
職場環境の整備において、業務品質や安全管理と同じくらい重要なのが、誰もが安心して働ける環境をつくることです。建設・土木の現場では、日々の連携、正確な意思疎通、相互の信頼関係が仕事の土台となります。そのため、ハラスメントのない職場づくりは、個人の尊厳を守るだけでなく、組織全体の健全な運営と施工品質の向上にも直結する重要なテーマだと考えています。
弊社が大切にしている考え方
弊社は、シールド機組立・解体、シールドトンネル工事、鳶鍛冶工事、溶接工事などを通じて、社会インフラを支える事業に取り組んでいます。公式サイトでは、約100名の職人が一丸となって安全かつ高品質な施工を目指していること、そして「物作りは人創りから」という信念を大切にしていることが示されています。人を育てることが、良い仕事を生み、会社の継続的な成長につながるという姿勢は、創成鋼業の企業基盤そのものだと言えます。
この考え方は、単に技術指導や資格取得支援にとどまるものではありません。弊社は、現場技術や安全意識の向上に加え、自己理解や柔軟な思考も重視しています。良い施工は、良い設備や高い技術だけで成立するのではなく、互いを尊重し合える人間関係と、安心して力を発揮できる職場環境の上に成り立つという認識があるのです。
職場のハラスメント防止が求められる理由
職場のハラスメントに関するリーフレットでは、主にパワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメントが扱われています。また、企業に対しては、相談窓口の整備や適切な対応手順の構築といった体制面の対応が重要であることが示されています。こうした視点は、すべての業種に共通するものですが、特にチームでの連携が不可欠な建設業では、より実務的な意味を持ちます。
ハラスメントがある職場では、必要な報告・連絡・相談が滞りやすくなり、確認不足や認識のずれが生まれます。その結果、作業効率の低下だけでなく、安全面にも悪影響を及ぼしかねません。厳しい現場だからこそ、言うべきことを適切に伝えることと、相手の人格を傷つけることは明確に区別されなければなりません。職場の規律を守ることと、尊厳を守ることは、対立するものではなく、むしろ両立すべきものです。
建設・土木の現場だからこそ必要な「安心して働ける環境」
弊社では、チームワークを大切にし、お互いを尊重し合う社風が根付いていること、また職長会などを通じて作業員や元請けとのコミュニケーションの取り方を共有していることが紹介されています。これは、単なる人材育成施策ではなく、現場全体の意思疎通と信頼関係を支える重要な仕組みでもあります。安心して意見を伝えられる環境があってこそ、施工の精度も、安全性も高まっていきます。
建設・土木の仕事は、目に見える構造物をつくる仕事ですが、その前提には、目に見えない職場文化があります。雑な言葉が当たり前になっている現場より、必要な指摘を冷静に伝え、困ったときに相談できる現場のほうが、結果として強い。これは理想論ではなく、長く信頼される企業であるための実務です。弊社が掲げる「100年続く企業」を目指す姿勢とも、まっすぐ重なります。
これからの企業に求められる姿勢
ハラスメント対策は、問題が起きたときだけ対応すればよいものではありません。日頃から、相談しやすい環境を整えること、立場の違いを利用した不適切な言動を許さないこと、指導と威圧の違いを組織として共有することが欠かせません。働く人が安心して力を発揮できる職場は、人材の定着や育成にもつながり、ひいては企業価値の向上にも結びつきます。
創成鋼業が発信している「人を支える」「安心の基盤をつくる」という考え方は、地域や社会インフラに向けたものだけではなく、社内の職場づくりにも通じるものです。安心して働ける会社であることは、これからの時代において、技術力や実績と並ぶ大切な信頼の指標です。人を大切にすることが、良い仕事を生み、会社の未来をつくる。その原点を、これからも大切にしていく必要があります。
おわりに
ハラスメントのない職場づくりは、企業としての責任であると同時に、より良い仕事を実現するための基盤でもあります。創成鋼業が大切にする「物作りは人創りから」という考え方は、まさにその本質を示しています。これからも、一人ひとりが尊重され、安心して働ける環境づくりを通じて、確かな技術と信頼を未来へつないでいくことが求められます。

